damon albarn

2014/05/06 Tue 10:21

damon albarn。
この名前でピンとくる人はあまり多くないだろう。
それよりは、90年代のプリットポップの代表格blurのフロントマン
gorillazのボーカル(兼プロデューサー)
のほうが名高いだろう。

その彼が今回、ソロアルバムを出した。
「everyday robots」
彼の半生と今のデジタル社会を歌った作品ということだった。
グレイのカバーと右はじに座ったアンニュイなデーモンが映ったジャケ。

デーモンが関わった作品に対して今まで抱いてきたものは
アルバムごとのテーマがはっきりしていて、つきつめるまでやりつめること。
その時々に興味をもったものに突き進み、雑多で多彩な音楽性。
一枚一枚のアルバムを積み上げて、停滞することなくどこかしらに進みたいと願っている。
自分たちの売りが何なのか知ってるけれど、それを裏切れる大胆さ。

アルバムごとに全く違う世界に連れて行ってくれる。
それが私にとってのblurだった。
ひっくり返したおもちゃ箱のような音楽だった。
彼らもアルバムを出すごとに変わっていくから、私も変わって成長したいと思いたくなる。
変わることを後押しして応援してくれるバンド。

変わることは勇気だ。前の作品と常に比べられる世界で急激な方向転換をしてもなお
待っているファンを納得させるものが作れるか。そのせめぎ合いなのだと思う。
そして、変わらないのはライブパフォーマンスだった。
昔のライブビデオを見ると、彼らのライブは本当に楽しそうで、
20年の月日や録画された媒体だとかいう前提はすべてすっとばして、心が踊った。
1月の武道館公演にも足を運んだが、客の空気をつかみアットホームにする、この点において
デーモンは最高だなと思った。blurとしての最後の公演だったそうで、メンバー同士の絡みも感慨深かった。
デーモンがメンバー一人一人に絡みにいってハグしたりキスしにいく。その姿が心から楽しそうでそれをみてこちらは胸がいっぱいになる。思いが込み上げすぎて歌詞が飛んだとテレる姿もほほえましかった。
その場にかけつけられてよかった、ライブだから、その場で味わえるから得られる感動もある。
こういう幸せを味わったとき、言葉って無力だと思う。
言葉に表わせないけどなんだがぽかぽかしているんだから。

今回のソロは、デーモンのメロディアスな部分が大きく押し出された作品だ。
静かで暗いようにも思えるが、繊細でゆるやかで何かに守られているような気持ちにさせられる。
キャッチャーで万人受けする作品だとは思わないが、
「自分の人生を振り返る」
デーモンの生きていた道筋をすこしだけ追わせてもらっている。
パーソナルなやわらかい心に触れている。
リスナーと内面へ向かう旅に出かけるアルバムである。

デーモンは語りかけてくる。
あなたはどのように生きてきた?
どの過去を拾い出してみようか?と。
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